変態武者生に全力取材!
記念すべき第一弾は2019年夏2ターム参加の中西一貴君(武者ネーム:にっしー)へのインタビューです。にっしーは現在医学部4年生。学業に邁進する傍ら、様々な分野にチャレンジし続ける理由に迫ります。
見えてきたのは、学びへの好奇心と”哲学”でした。
中西一貴とは
今日はよろしくおねがいします!
実はにっしーとは旅武者営業インターンの同期!
(にっしーは上野統轄、わたしは西東京統轄でした。)
ひさしぶりやな!よろしくね
ではにっしーについてザックリと説明するとこんな感じ!
【中西一貴】1999年2月6日生まれ。東京大学医学部医学科所属。
東大受験専門塾で教鞭をとる中で、論理性だけでは成立しないと感じ、foraで活動開始。ファシリテーションや行動経済学を習得する。
同時に、競技かるたをはじめ1年半でA級4段を取得。
カフェ運営に興味を持ち、学生のみでカフェを運営する”知るカフェ”に入社。プログラミングスキルや課題発見力を用いた仕組みづくりを通じて店舗運営に携わる。
その後、チームワークのスキルの必要性を感じ、武者修行に参加。
帰国後には旅武者営業インターン(地域統括)に加入。旅武者退社後は前田塾トップキャリア3期やEdgey8期として活動を通して業界の見通しを得る傍ら、NPO法人ETICの774-FIELDLEARNING-で実務をして医学生でありながらビジネススキルを磨く。
また医学生向けのゼミ、山本雄士ゼミの広報担当として、医療の在り方を変えていく若き医学生を育てる活動に従事。
いやハイスペックすぎる。
まあね^^
チームで働くということ
まず、にっしーの武者修行について聞きたいなと思って。にっしーにとって武者修行ってどんな意味がありましたか?
人と働くことを覚えたというのは一つあるな
人と働く、か。
そう。世の中の人はグループで働くということはよくする。そして言ってしまえば、それは人間誰にでもできる。
ただそれをチームでするということに関しては多くの人ができないというか「やっていない」
だから、グループとチームの違いを知れたというのは一つあるな
うんうん。わかるな~
チームって確かにグループとは違うよね。私も武者に行っていかに早くチームになれるか、みたいなところが壁だった。
そうだよね。
さらにいうと、俺は今まで個々でどうにかするという風潮が強い世界で生きてきたんだよね。
それこそ受験勉強なんてその最たるものであって。
まあその受験において強かった集団であったのでその風潮は当たり前なんだけど(笑)
そうだよね(笑)
うん。(笑)
武者を終えると、こういう集まりの中で生きてきたんだなと初めて俯瞰して見えたんよ。
それはすごく大きかったな。
優秀と有能の違い
そこにもつながってくるんだけど、2つ目に優秀であることと有能であることの違いを知れたなと。
優秀と有能か。確かに文字にすると少し違うね。
でもどっちもめっちゃすごい!という意味なのでは?
これがね俺にとっては違いがあるんだよね。
お、おう、、、(なにがちがうんだ?)
有能であるというのは、個の力はあるけれど、集団になった時に必ずしも力を発揮するとは限らないということ。
優秀であるというのは個の力を持った上でちゃんと結果をだすというか、集団に貢献できるということ。なんだよね
あーたしかにそういわれると、違うね!!
自分はまだ優秀になれたとは言えないけど、なろうと思えたんだよね。武者での経験を通して。
リーダーシップの大切さ
営業インターン生としても武者修行に関わっていたにっしー。
その時の経験についても聞いてみました。
我々はともに統轄という立場やったね。
そうね!(繰り返しますが、ハイスぺにっしーと同じ役職だったのです)
これは苦戦した。
一営業生でありつつも、マネジメントをする立場であり、両方をこなすのはしんどかった。
し、嫌だった。(笑)
嫌だったのか!(笑)
うん。(笑)
個人的にマネジメントとおせっかいは違うと思っていて、俺にとっては世の中おせっかいなことが多いんだよね。
普通の統轄がやることも俺にとってはおせっかいだったんよ。
結果的にそれはよくなかったことが数値をもって示されたんだけど。(笑)
そうなんか~、逆にさ、にっしーにとってマネジメントって何だろう?
そやなぁ。もともとはだれかに仕事を的確に振っていくということだと認識していた。
まあこれは今もそうだと思っている。
でもそれだけではだめだった。
マネジメントだけでなくリーダーシップも発揮していかないといけないということが分かったんだよね。
統轄での経験は「できないことが分かった」というのが一番の収穫のように思うな。
医療×○○
ではここからはにっしーの人生のミッションについて聞いていくね。にっしーの人生のミッションは何でしょうか?
ざっくりいうと「医療と他をつなぐ」という言葉につながるかな
繋ぐんだ!
そうそう。
医学部っていうのは閉じたコミュニティなのね。
部活も医学部だけみたいな状態。
あーなんか聞いたことある。
それによってOBと学生のつながりを強化する狙いがあったんよ。
でも逆にそれって他を排除しているわけで。
昔はそれでよかったと思うんだけど、でもまぁもう、そうじゃないだろうと。
変化してきているということだよね
そう。
介護の領域とかはまさにそうなんだけど、医者がどうにかしていくというよりかは
そこで働く人と協力していくとか、もっと社会に寄り添わなければならない。
だからそこを何とかしていくのは自分だけのミッションというよりか、周りの学生と成し遂げたいことではあるかな。
なるほどね!医療だけにこだわらないっていうことか。
ただ、意識したいのはどちらがいいということではないということ。
実際、あれこれ手を出しているからこそ、深められていないという面もある。
一方で医学の領域でイノベーションを起こしている人もいるからね。
俺はどっちも必要だと思っていて、必ずしも自分の進む道だけが正しいわけではない。
どちらのタイプの人もこの世界に必要っていうことね。
そやな。あ、でも医学部の「我々は特殊です」感出している人は好かんな。(笑)気をつけねば。
にっしーは大丈夫だよ(笑)
それはよかった(笑)
じゃあ、そのミッションの実現のためにしていることは何かあったりするの?
今まであれやこれやと医学控えめにあちこち走り回ってそれで沢山のことを学んできたのね。
まぁだからこそ、そろそろ自分が具体的に何をやりたいのか見極めないといけないなと思っている。
なので今年は大学の医学の勉強に本腰を入れている。
1日10時間とか久々にやっていて(笑)
10時間、、、、、
うんうん。
俺さ、これまでは食べ物に興味があったんだよね。
食べ物?
食べものっていうより食生活かな。
どういう食生活が健康に影響を与えるかに興味があった。でもそれくらいの解像度のものであればだれでも思いつくもので。
もっと具体的なところまで落とし込んで、課題を知っていかないといけない。
なので今年は社会に出ていくということを意識しているな。
基本的には医学をきちんと学んで社会の中でもっと実践的なところを見たい。
どんな風に活動しているの?
活動は平日と週末に分けてる。平日は医学のことをごりごりやって。
週末には医学ではない領域を学んでる。
例えば、医療と社会をつなぐコミュニティに積極的に参加したりね。
そのコミュニティは社会人ばかりだから、例えば老人ホームの立ち上げにどんな苦戦や課題があり、おれをどう乗り越えて今何をやっているのか、とか、そういうリアルな情報をたくさん取り込んでいる
医学以外のことも学ばないと医療と他をつなぐ人間にはなれないと思っているので、社会っていまどういう状況なのかということは意識的にちゃんと学んでいる。
そういえばにっしーはEdgeyや前田塾にも入っているよね
そうそう。それこそEdgeyや前田塾を利用して。
週末に行われているゼミにメンバーとして入っていて視野を広げることもしてる。
ビジネスの領域を学ぶ活動の一環として今年はサマーインターンも出しているよ。
すごいな。だいぶスケジュールパンパンなんじゃない?
意外とそうでもないよ。
夜は何もしないって決めてる。22時半以降は自由にしてる。
あ~時間を分けるっているのは今年のひとつのテーマでもあるかな。去年いろいろやりすぎてしまって単位を落とした反省を生かして(笑)
単位落としたんだ(笑)私は落としたことない!勝った!
ハイハイ、、、。
自分の哲学を創る
学生が何をしないといけないかを考えたことがあったんだよね。
そうしたら、自分の中に疑問が生まれた。
「インターンは学生にとって必要なことなのか?」とか。別に働くことは後でもできるし、エクセルとかのスキルもいつでも学べる。
行き着いた答えとして
やっぱり学生の本分は学ぶことなんじゃないかと。そして自分の中の哲学を創ることが大事なんじゃないかと思ったんだよね。
うぉ~哲学か!ん?哲学?(アリストテレス?)
な、かっこいいやろ。是非ね、記事に使ってほしい(笑)
例えば、仮に何かインターンをしているとしても、単に働くのではなく、その中で「何を考えるのか」「何を大事にするのか」が大切だとおもうんだよね。
だから哲学を創りたいと思って。
で、最近は古典を読み漁っている。(笑)
え、なんで古典!?
古典は長年いろんな人の目にさらされてもなお残っているから、何かしらこの世の真理に近いんだろうなと思っているんよ。今は論語読んでるよ。
あなたにとって自走式エンジンとは?
では、最後の質問!あなたにとって自走式エンジンとは?
おお、これは周りと差別化したいな。ありきたりなことは言いたくないね。
う~ん、一言でズバッとカッコよくいいたい。
(ここで30秒ほど考え込む。)
「自走式エンジンとはエンジンである。その燃料は失敗である」うん。これだな。きまったわ。
なんだか深そう。その心は?
エンジンの燃料として失敗を糧にする。武者修行で何を学ぶかというと「失敗しながら学んでいくこと」だと思うんだよね。
ホリエモンが確か言っていた思うんだけど、「成功する実業家は大量の失敗をしてるから成功できる」本当にそう思うんだよね。
大量の失敗をしてそれを成果に変えることができる人とできない人がいて、その違いが自走式エンジンを積んでいるか否かなのではないかと思うんだ。
みおのまとめ
にっしーから学んだこと:「1学んで10吸収する」にっしーは半端ないほど学び、さらに驚くほど吸収して自分のものにしていく。止まることなく自分をアップデートできるのは、立ち返る自分の哲学があるから。医療に留まらず様々な領域でチャレンジを続ける姿に刺激を受けました。自分の哲学。わたしもつくろっと。